2010年01月28日
Best hit BB "I Pagliacci”

昨日HMVに行ったらまぁーーマイケルマイケル。れいのTHIS IS ITのDVD発売とやらでスリラーやらBADがエンドレスでかかってイラっとしたわ。もうええっちゅうの。音楽ビジネスの意地汚さ全開ですね。そんなことより、ちあきなおみのリサイタル(ライブじゃなくてリサイタルよ!)盤が復刻されてた事の方が目新しかった。バックがフルのオケでブラスがばりばり。喝采はほんと名曲ですね。
話は変わりますがユタカデンスミスの中の人は若かりし頃、某音楽大学の声楽科に通ってたという黒歴史がございます。もとより庶民層の出なもんでハイソな校風に馴染めずどんどん学校から遠のいて行くのも時間の問題。まぁそん頃やってたバンドの方が忙しくなってしまったのだけどね。一応声楽科らしく授業でオペラとか散々見せられたりしたわけだが、興味なくって寝てたりしたのだ。今思うともったいないことしたなぁ。たまにちゃんと観てたものの中でいいなって思ったのがこれ、ヴェリズモ・オペラの代表作の一つ、レオンカヴァッロの道化師(原語曲名はI Pagliacci)でございます。
このお話のあらすじはと言うと
イタリア南部のとある村に主人公のカニオを座長とする旅芸人の一座がやってくる。カニオにはネッダという嫁さんがいて一座の女優をしとるわけだ。カニオは嫁のことが大好きなのだけど愛情が強すぎて嫉妬深いの。そういうとこがネッダは嫌で外に男を作ってしまうのだ。その男との逢引の現場を押さえるも男はその場から逃げてしまう。カニオは男の名前を聞きだそうとするもののネッダは口を割ろうとはしない。ここで芝居の時間が迫ってきて一時楽屋に戻るのだが・・・。
ってとこで歌われるのが、このオペラの最大の聴きどころ「衣装をつけろ」と言うアリア。道化師であるが故に人を笑わせなければいけない。でも俺今そんな気分じゃねーっつうのに・・・というジレンマ。道化師でなくとも、人は皆、何かのために自分の苦悩を押し殺し、世間で振る舞うことをしなければならないことがあるものです(←上手い事言った風ですが、ここはどっかから引用させてもらいました・・・)。イタリア語の詩はよく分からなくても聴いてて胸を締め付けられるような曲です。まじいいよ。
さてこの後カニオはどうなったかと言うと・・・
芝居は現実と似通っていて、女優ネッダの扮する女が、道化師である夫の留守中に恋人を家に呼び込んだところ、夫が帰ってきてしまうという話。夫役は、座長のカニオ。カニオが舞台に登場し、ネッダの扮する女に詰め寄るとき、カニオはもう芝居なのか現実のことなのかわからなくなっていました。その行動は観客には迫真の演技に見えて、大喝采を浴びます。しかしそんなことはお構いなくカニオは本気でネッダに「愛人の名前を言え」と詰め寄ります。ネッダが「嫌だ」とむしろ挑発的に断ると、カニオは逆上して、近くにあったナイフでネッダを刺してしまいました。ネッダは最期に「助けて!シルヴィオ」と叫ぶと、観客の中からシルヴィオが飛び出してきます。カニオは続けてシルヴィオも刺し殺してしまいました。
悲鳴を上げる観客。カニオは呆然としてその手からナイフを落とすと一言、「喜劇は終わりました」とつぶやいたのでした。(めんどくさいからここも引用させてもらいました。詳しい説明はこちらをご覧くださいな)。昼ドラ並みのドロッドロな感じで終わります。救いようのないバッドエンドですね。

ドミンゴの鬼気迫る歌唱。ここだけ聴いても泣けるわー。
こうやって今日はイタリアン食いたいみたいな感じで、クラシックもたまに聴くといいもんですな。
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Posted by BEGGARS BANQUET at 22:03│Comments(0)
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